クレジットカードの不正利用

クレジットカードを他人に不正利用され、身に覚えの無い高額な請求書が届くことがあります。想像するだけでも恐ろしい話ですが、決して他人事ではないのです。

特に知られているのが、スキミング詐欺とフィッシング詐欺の2つです。

スキミングとは、カードリーダーなどを用いてクレジットカード内の情報を不正に読み取り、それを元にカードを偽造する手法です。

カードから目を離した一瞬の隙に犯行が可能で、カード自体は、その後も所有者の手元にあるため、請求書が届くまで被害に気が付かないことが多いと言われています。

日本国内だけでも、年間300億円もの被害が報告されています。

一方のフィッシング詐欺は、カード会社を装ったアンケートや確認の電話などにより、暗証番号やカード情報を入手されるという方法です。アメリカでは特に、フィッシング詐欺が、大規模な個人情報の流出やその被害額の大きさから、社会問題となっているほどです。

これらの被害を回避するためには、日頃からクレジットカードや個人情報の管理に気を使うしかないのですが、万が一カードの不正利用の被害に遭った場合のために、カード盗難保険に加入しておくことも重要です。

被害を届け出てから60日間さかのぼって、損失補償がなされます。ただし、カード所有者に過失があった場合は、補償の対象外となってしまいます。

例えば、クレジットカードの暗証番号を、生年月日や電話番号と同じにするだけで、カードの所有者に過失が認められてしまうので、注意が必要です。